こんな考え許せない

こんな情けない話がある。
老人介護で嚥下障害が原因で肺炎を発症させて死亡する症例が多いことを紹介していたが
「こんな状況になったら死んだ方がましだ！」という、恥ずかしくて、情けなくて、怒る気にもなれなかった。
何という自分勝手な配慮に欠けた単純な発言であろうか。信じられない。
老人を全て否定しそれにかかわる医療や介護の世界を根底から否定する重大な発言である。
自宅療養で昼夜を問わず懸命に介護しているしている人や医師の努力をを全て否定していることが分からないのか。
自分はそんなお世話にならないと思っているのか、こういう人物に限って腰や腕が痛いと言っては大病のようにして病院にかかり、沢山の薬をもらっては治らないと文句ばかりいい、挙句に果てにはインチキまがいの信じられない高価な医療器もどきを購入して喜んでいるに違いない。こういう人物だからいえるのだよう。
死にたいと思っても死ねない人、何とかしてよくなって欲しいと願い治療し介護する人、共に悩み助け合っている。この世界にどれだけいるか分からない。それを「早く死んだ方がいい」と全ての努力を排除する、高慢ちきな心の貧しい考え方しかできないのだようか？きっと人の気持ちお考えることができない致命的な欠陥をもって生き方をしてきたんだと思う。だから友達もいないし訪ねても来ない。本当にどんな人生を歩んできたなか理解に苦しむ。
私はこういうことを発言する人を軽蔑する。これが私の本音である。
森鴎外の「高瀬舟」を読むとやるせない気持ちになる。
結論は後世の人の判断に委ねるとして閉じてから９０年近く経過するが、未だに結論が出ていない。
それもそのはず「早く死んだ方がいい」と自分勝手な思考しかできない人物がいる限り気の重い永遠のテーマだ。