何処へ行ったか台風一過

台風が来て過ぎ去った後は気持ちのいい秋晴れのような日となった。
小学生時代にとてつも無いバカでかい台風（伊勢湾台風）の経験をした。裏の窓から出て家族で避難した頭に座布団をかぶって腰まで水（海水）に浸かって雨に濡れてだった、妙に怖くなかった。避難先は高台の神社裏の親戚の家だった。記憶はここまで。よく日が開けると今まで見ていた景色が一変していた。電柱、古い家、松の木や海岸の小屋など根こそぎであった。空は晴れ渡り邪魔するものが無くなり全体が明るく思えた。学校が長期間休みとなった、嬉しかった。私の台風の記憶である。
ところが今の台風は、いつまでもくもり空が続いてわずかに晴れたと思えば次の雨である。通り過ぎてもカラッと晴れないのだ、いわゆる「台風一家」という現象が無くなってしまったようだ。これは異常現象による異常な気象のせいだろうか。